一緒にだっこ。


総悟君が元の世界に帰って1週間がたった。
もっと長く居ると思ってたんで、僕は寂しい気分になってしまった…
ちっちゃくて可愛かったなぁ…総悟君…

「おい、新八ィ!何考えてんでぃ、俺を無視すんじゃねぇよ。」

いつの間にかサボって帰ってきてた総悟さんが、僕の目の前数センチの所で僕を睨む。

「なっ!ちょっ!?近いよっ!!ってか、又サボリっ!?」

僕が総悟さんから離れて腰に手を当てて怒ると、総悟さんがにひゃり、と笑う。

「うちの奥さんは怒っても可愛いねぇ。サボリじゃぁねぇや、昼休みでぃ。昼メシ作って下せぇー」

そう言われて時計を見ると、12時ちょっと過ぎ。
わ、お昼の支度、まだしてなかった!

「あっ…ごっ…ごめんなさい、すぐ作るね?」

僕が慌てて台所に行こうとすると、総悟さんが僕の手を掴んで後ろから抱き締めてくる。

「飯も良いけど、俺ァ新八でも良いねぇ…」

「やっ…ちょっ!こんな…昼から…っ…!」

後ろから抱き締めてきてた総悟さんが、僕のみっ…耳や首筋を舐めてくるっ…

「やっ…だめぇっ…」

僕は一生懸命総悟さんを押しやろうとするけど、全然力が入んないよぉっ…

「てめー、しんぱちになにしてんだよっ!」

え…?この声は…

「総悟君!?」

僕が叫ぶのと同時に、総悟さんがうずくまる。

「わるものめっ!しんぱちからはなれろっ!」

僕の袴に掴まって、総悟さんから離そうと僕をぐいぐいと押しやる。
…総悟さん、股間押さえてるけど…

「おれのずつきは無敵だぞっ!」

「ずっ…ずつきぃっ!?」

総悟さん頭突かれたんだ…大丈夫かなぁ…?

「しんぱちぃ!だいじょうぶ?どこも痛くない?」

僕がうひぃ、って顔をしてたら、総悟君がすっごく心配そうな顔で僕を見上げてる。
えへへっ…もう、可愛いなぁっ!!
僕はしゃがみこんで、総悟君をぎゅっと抱き締める。

「有難う総悟君!大丈夫、どこも痛くないよ?」

えへへー!ほっぺぷにぷにー!
僕が総悟君を抱きしめて頬ずりしてると、復活した総悟さんが総悟君ごと僕を抱きしめる。

「…ちっ…コイツが俺じゃなきゃぁガキだろうと容赦しねぇのに…」

むぅっと膨れながら文句言ってるけど、本当はそんな事思ってないくせに。
総悟君を抱きしめる手は、いつもより全然優しいよ?

「なんだよっ!しんぱちはなせよ、わるものっ!」

「うるせー、ガキっ!新八は俺の奥さんでぃ。」

僕をはさんでギャーギャーと言い合う2人。
もぉっ、仕方ない人達だなぁ!

「ほらっ、お昼御飯作るから2人とも離れて?総悟君、又こっちに来ちゃったんだね?嬉しいな!うちに泊まっていくんだよ?」

「うん!あのねっしんぱち、おれちっちゃいしんぱちと友達になったんだよ!」

えへへ、と笑いながらもじもじする。

もーぅ!可愛いっ!

僕が又ぎゅうっ、と総悟君を抱きしめると、総悟君もえへへーと笑って抱きついてくる。

「総悟君、ちっちゃい僕によろしくね?」

「うん、まかせてっ!」

「よくやったぜ、俺ェ。」

横で見ていた総悟さんが、もう1回僕らに抱きついてくる。
大きく優しく僕らを抱きしめて、総悟君の頭をがしがしと撫でる。
と、総悟君が僕の着物を掴んで、顔を赤くして大人しくなる。
えへへっ、照れてる照れてる…

もう少しだけ総悟君をぎゅってして総悟さんにぎゅってされて幸せを満喫したら、美味しいお昼御飯を作って皆で食べよう!
大きい総悟さんも小さい総悟君も大好き、って僕は欲張りなのかな…?

でも、そこだけは僕は譲らないよ?


END


なおみユウさまに送り付けた沖新+仔沖小説。