テロリストをしょっぴいた。



BOY MEETS BOY



でもねェ、コイツらァハズレだ。テロリストなんかじゃねェ。
白髪の男は何だか怪しいが、残りの2人はスカだ。スカスカだ。

ピンク髪の小娘は、異様に目をギラギラさせてコッチを殺る気満々で見てっけど、ただ単に喧嘩したいだけだろ。テロリストなら、もう少し頭使いやすぜ?

黒髪のボウズは、何を勘違いしてるのか、やけに熱い眼差しを俺に送ってきやがる。なんでェ…気色悪ィ………

その上ソイツは、何度目かの取調べの時に俺に向かっておかしな事を言い出しやがった。

「あのっ、沖田さん!こんなに長い時間立ちっぱなしなんて疲れませんかっ?体にも悪いですよ!!僕は男なんで立ってても全然全く大丈夫なんでっ!僕の椅子に座って下さいっ!!」

そうして自分に用意されてた椅子を勢い良く立ち上がり、素早く俺の前に差し出す。


…まぁ、くれるってんなら貰いやすがね…


オレがどっかりと椅子に座ると、ボウズはやりとげた感一杯の顔で笑う。


…判らねェ…何がしてェんだ、コイツ…?


ボウズの訳判らねェ行動は白髪男と小娘に突っ込まれる。当然でィ。オレも突っ込みたい処だぜ。
だが、突っ込まれたボウズは『はぁ!?』ってェ感じで、呆れたように2人に反論した。

「僕はあんた達とは違いますからね!女性には優しいんです!!」

そうボウズ以外にはとんでもねェ事を言って、小娘に殴られる。

「ワタシはレディよ!!」

とかなんとか…ソコかィ、突っ込む処は…


…ぶっ…くつくつくつくつくつくつくつくつ………


このボウズ、オレの事を女だと思っていやがる…
…オモシレー…コイツをからかってやれば、暫く退屈しなくて済みそうだぜィ。だから本当なら1日で済む筈だった取調べは、オレが上手く土方さんを丸め込んだんで(全く単純だぜ、土方ぁ。)2日になった。
その間、俺ァボウズをちょこちょことからかってみやしたが…良いねェ…反応が面白いねェ。本当に面白いオモチャだ。

こりゃぁ良いモン見つけたぜィ。オレが飽きるまで暫くお相手してもらうとしましょうかねィ…



つづく