16!16!16!!



俺が銀魂高校に入って1年。
いつもとなんら変わらないヤツラとの、さして変わらない毎日。
退屈でィ…又、他校に喧嘩でも吹っ掛けて、喧嘩三昧な日々も良いかと思っちまう。
あの頃は毎日退屈なんかしてる暇なんか無くて、ある意味充実してたよなぁ…

まぁ、そんなこたぁしねぇけどな…近藤さんに付いて剣道部に入っちまったから…
アノ人が、大会で優勝する、って張り切ってるから…邪魔なんか出来ねぇよ…

あーあ、何か面白ぇ事ァねぇかなぁ…

俺がぶらぶらと桜なんざ眺めながら登校してると、いきなり後ろから何かが激突してくる。

ぷよん…

…?…何でィ…えらく気持ち良いモンが当たったじゃねぇか…何だ…?
俺が何かと振り向くと、黒髪を三つ編みにした女が景気良く転がってた。
おいおいパンツ見えてるぜ?

「大丈夫かィ?ホワイトちゃん。」

「あっ…!ごっ…ごめんなさいっ!!…ホワイト…?って、きゃぁーっ!!」

慌ててスカートを押さえると、ぷるん、とおっぱいが揺れる。
でっけー…
アレか?俺にぶつかってきたやわっけぇブツは…
あわあわしながらぎゅっとスカートを押さえて、座り込んで動けなくなってやがる…
真っ赤になっちゃってまぁ…おもしれー女。

とりあえず立たせてやるか…あ?傍に落ちてるメガネはコイツのか?
メガネ無い方が可愛いんじゃねぇのか?コイツ。
まぁ良い。
メガネを拾って手を掴んで立たせてやる。

「おい、大丈夫か?」

「はっ…はいっ!すみませんっ!!アナタは大丈夫ですかっ?お怪我無いですか?」

「俺ァ大丈夫でィ。」

メガネを渡してやると、ふわっと笑う。
なっ…何だこりゃぁ…?突然心臓がばくばく言い出しやがった…

「有難う御座います、優しいんですね。」

「はぁ?オメェ俺を誰だと…」

「きゃぁーっ!遅刻ーっ!!アナタも走った方が良いですよ?」

ふわりと風を起こして、ソイツが走り去る。

何…だったんだ…?今のは…
何で俺の心臓はバクバク言ってんでさぁ…
何で顔に…血が上ってきてやがんでィ…

俺がその場に呆然と突っ立ってると、遠くで始業のチャイムがなる。
とりあえず、学校に向かうか…
俺は又、学校に向かってゆっくりと歩き始めた。