サイド晋助

地味男とチャイナ娘に脅された俺は、一歩引いて冷静に今の状況を眺めてみた。

…そういやぁ…週一でパチ恵の機嫌が悪くなる日が有んな…
俺が毎日一緒に居るのが当たり前だってんのに…仕方ねェ女だ…

一日だけ…それも、昼休みだけだ…

その時間だけあのムカつく餓鬼に譲ってやりゃァパチ恵はゴキゲンだし…俺への風当たりもユルくなる。
それに…ゴキゲンだとパチ恵は俺のベッドに潜り込んでくる。

…あの餓鬼との恋バナを聞かせにだけどなァ…

それでもパチ恵の体温は…凄ェ気持ちいいし…
柔らけェ身体は抱き心地が良い。
甘えて来る表情は極上だし…照れる顔も堪らねェ。

その上、あの餓鬼や…他の奴等の動きも分かる。
それが解ってりゃ…俺がどんな奴にもおかしな事をさせないストッパーになれる。

何よりパチ恵を抱きしめて寝ると凄ェ落ち着くし…幸せな気分になる。
俺が幸せなんて…らしか無ェけど…
そいつは俺の心を満たしてくれるから…悪くねェ…

ま、暫くは週一でパチ恵の好きなようにさせてやるか…
今の所あの餓鬼も健全なオツキアイしてるみてェだしな。
俺の方が…何歩もリードしてっしな…