サイド銀八

オイ、チョット、やべ~やべ~!
S気質も程々にしとかね~と本っ気で嫌がられちまうよ、俺。

でもさ~、俺のちょっとした意地悪にですら反応してあんな顔されたら、ついついヤっちまうだろ?
あんなでっかい黒い瞳うるうるさせて、唇噛みしめて上目遣いなんてされたらさぁ~…もっとイジメて泣かせたくなるだろ?
ありゃぁ仕方ね~だろ。アイツが悪い。

俺だって一応常識人なんだから、アイツの先生やってる内は手なんか出さねぇし?
だからって、全部を我慢できる程枯れてもいねぇし?
そんぐらいの楽しみ有ったって良いだろ?
罰なんか当たんねぇだろ?

卒業したらもっとすげぇコト、してやるからさ~
今はこれぐらいで我慢してやっから大目にみてよ。

あんな、顔だけは可愛いドS坊やに惚れちまうようなウブな娘、俺の手練手管にかかりゃイチコロだろ。
え?
随分自信満々だって?
そりゃぁお子様とは経験値がちがうからね~
それにあの年頃の男なんて、他にもっとイイ女が出てきたらイモい女なんかポイだろ。
そん時に優しくかっさらってやったら良いだけなんだから簡単簡単。

…まぁ、そん時に嫌われまくってたらオシマイだけどね~…

チッ、仕方ない。
大人としてもう少しだけ我慢してやるか。

イザという時きらめく為に。

その時を逃さない為に。