13・動物に例えるなら、


「沖田さんを動物に例えるなら、ライオンですよねっ。」

突然、新八が俺に向かって言う。
俺が不思議そうな顔で新八を見ると、えへへ、と笑う。

「だってホラ、髪の毛の色とか…いっつもだらだら寝てるところとか。」

新八は、俺の髪の毛を一房持ち上げて、ね?と顔を覗き込んでくる。

「新八ィ…オメェのライオンのイメージはそんなんなんですかぃ?」

俺が不満げに言うと、新八は焦ったように言い募る。

「だって、動物園で見るライオンも、テレビで見るライオンもいっつも寝てるんだもん。でも…本当は強い所とか、すごく優しい所とかも似てると思いますよっ…?」

ちょっと頬を染めて、上目遣いで見上げてくる。
 ……っ……ヤバイだろが………

「じゃぁ、新八は動物に例えると、ウサギかなんかですかねぇ。」

俺がニヤリ、と笑って言うと、新八がむぅ、とふくれる。

「何でですかっ!僕、そんなに弱そうですか!?」

「いや、何でも良いんですけどねぃ。ライオンが食べる動物なら…」

俺が、ごろん、と転がって新八の上に乗ると、真っ赤な顔で俺を見る。
…まったく…可愛いねぇ、コイツァ…

「本当は、新八もライオンだと思いやすぜ?俺を止められるヤツなんざ、滅多に居ないですからねぃ。オメェが強いのなんざ知ってらぁ。第一、俺の連れあいだ。俺がライオンなら、オメェもライオンに決まってら。」

俺がそう言うと、新八は嬉しそうに笑って、俺の首に手を回してきてくれる。
…期待には応えなきゃァいけやせんねぇ…

真っ赤になったほっぺたに、ひとつキスを落としてから、ゆっくりと唇を奪う。
ケダモノになってほしかったんだろぃ?

 がおぅ!!


END